夏の結露にご用心
- 投稿日:2015年 8月21日
- テーマ:結露について
こんにちは(^^) 蒸し暑かったかと思えば、ここ最近、曇りの日や雨の日が増えて夏らしくないぐずついた天気が多いですね。 今年の夏は例年よりも湿度が高く、蒸し暑さを感じ過ごしづらい日が多いそうです。 又、湿度が高い状態が続くため大気の状態が不安定になりやすく、晴れた日でもにわか雨や雷雨など天気が急変する可能性が高いみたいです。 そして高温多湿の夏だからこそ、気を付けたいのが結露。 窓ガラスの表面など家の中で発生する冬型の結露と違い、夏の結露は間には見えない建物の基礎部分や壁の中で起こります。 そこで今回、そんな見落としがちな危険な夏の結露について対策などをご紹介してまいります。 |
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★冬と夏の結露の違い |
冬型の結露...表面結露(ガラスや壁の表面に発生) 窓ガラス面や、暖房していない部屋の壁など、 他より冷たい個所に暖かく湿った空気が移動し表面に水滴となって現れる結露です。 ⇒目に付きやすいので、結露対策も早急に対応できます。 |
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夏型の結露(逆転結露)... 一般的に夏型結露は、家の中で起きる結露ではなく、住宅の基礎部分や壁の中で結露を起こして濡れることを言います。 夏のみに起こる現象で高温多湿の地域で、冷房をすることによって、外部の暑く湿った空気が壁の中に入り、冷房された室内側の壁に達して壁の内側に結露を起こす現象で、逆の空気の流れ、逆の位置に発生するので逆転結露とも言います。 |
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木材部の結露は、木が腐ったり、一緒に入っている断熱材が湿ってしまい断熱性能を失うなどの問題を引き起こす可能性があります。 ➜冬の結露は、主に壁などに起きる表面結露と言うもので、目に見えやすいのに対して、 夏型結露は、目に見えない部分で起こるため、カビやダニが発生してから気づくことが少なくないようです。 |
★結露のメカニズム |
空気中に水分を含める量は決まっています(飽和水蒸気量)。その量は温度により増減します。温度が高いと増え、低いと減る特性があります。 例えば、気温25℃・湿度100%で1㎥の箱があるとします。その箱の空気を気温20℃に冷やした時、水は空気中に溶けていられなくて、およそ6.2gほどが水になります。これが結露のメカニズムです。 日常生活で結露現象はよく見られます。夏に冷えたビールをグラスに注ぐと、グラスの表面がぬれた 経験はございませんか? これが結露です。 結露は1つの自然現象ですので、条件さえあえばどこでも、どんなサッシでも発生します。 |
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★結露の対策方法 |
①暮らし方で結露を抑える
●水蒸気が部屋にこもらないように、こまめに換気をする。 |
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●洗濯ものは、部屋ほしを避ける。 |
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●観葉植物は水蒸気を発生するので、おかれている部屋は、こまめに換気をする。 多く発生する部屋から撤去する。 |
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●加湿器の使用は控える 。 | ![]() |
●空気だまりになる出窓・タンスの裏壁などの場所は、 常に空気が回るように扇風機などで循環させたり、通気性を向上させる。 |
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●カーテン・紙はり障子は、こまめに開ける。 長時間、閉めたままにしない。 多少開けておくだけでも効果があります 。 |
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②サッシで結露の発生を抑える
結露は、室外温度で冷やされて発生を促進されます。
そのため、室外の温度を伝えづらくすることで、発生を抑えられます。
●サッシのガラスを複層ガラス・断熱複層ガラスにする。断熱サッシにする。 | ![]() |
●サッシに内窓を取り付ける。(インプラス・プラマードU) | ![]() |
●直接風が当たる場所は、極端に熱をうばわれますので、 植込み・防風林などで防いだり、雨戸で直接風を受けないようにする。 |
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※しかし残念ながらサッシだけでは結露は防ぐことが出来ません。
どんなに高性能の断熱サッシを使用しても、サッシだけで結露の発生を防ぐことはできません。
では、断熱サッシは、結露対策に何も効力を発揮しないかというと、そうではありません。
断熱サッシは、「結露の発生を抑える」という意味で、一般サッシよりも優れているのです。
住まいやサッシのリフォームと同時に、結露が起きにくくなるような「暮らし方」をして、今の生活をより快適にしていきたいですね♪